ナルト。お前がいらないって言うまで…。
ずっと俺が側にいてやるからな


そう言ったくせに。
イルカ先生の嘘つき。


「イルカ先生!!」
「おっ!、ナルトじゃないか。任務は今終わったのか?」
「そうだってばよ!!。な、な、せんせ、一楽行こうってばよ!」
「あ〜…、わりぃ。今日はちょっと用事があるんだよ」
「え〜?、またかよ〜?。最近いっっつも用事、用事ってさあ〜…」
「スマン!!。今度は絶対に行こうな!、約束だ!!」
「…ん。分かったってばよ」


その後、結局一人で一楽に行って。
なんとなく。
そう、ただ何となくいつもと違う道で帰ってみた。

その時、かなり離れた場所だが 見間違えるはずのない尻尾が見えた。


「あ!、あの頭は…!!。 イルカ先――…」

大声で叫ぼうとした声が喉の奥に吸い込まれていく。

俺の大切な先生が。

俺のイルカ先生が。


なんで。

なんでカカシ先生と抱き合ってるの?。




ナルト。お前がいらないって言うまで…。
ずっと俺が側にいてやるからな


そう言ったくせに。


用事って、カカシ先生と抱き合う事だったの?。
ずっと、ずっと、カカシ先生と抱き合う用事で―――

俺の事、いらなくなっちゃったの?。




イルカは嘘つきなのさ。

・・・・・・違う。

俺のイルカ先生は、嘘なんか付かない。


じゃあどうしてナルト、イルカはお前よりカカシを選ぶんだ?。

上忍だからだってばよ。


そうとは思えないけどな。

うるさいってばよ!。
これには訳があるんだ!!。
そうだ!!、そうに決まってる!!。
きっと任務か何かで―――っ…。


違うな。
ナルト、イルカはもうお前がいらないんだよ。
カカシがいるからな。


カカシ先生が、いるから?。


ああ、そうだ。

じゃあ、居なくなったら戻ってきてくれるのか?。


そりゃあ、そうさ。

そっか。

なんだ、そうなんだ。


じゃあ・・・・、さっさと



カカシ先生消しちゃおうよ。


― そうこなくっちゃ ―


NARUTO:ナルト→イルカ

久し振りのNARUTO画です。
というか、落書き以外でナルトを描くのはこれが初めてだったりします(爆)。
サスケは描いてるのに肝心のナルトを描いてなかった;;。

なんとなくですが雰囲気的にはタイトルの【か/かみ締めた唇】のナルバージョンです。
サスケと同様、カカシを恨むナルでした。(思いっきり九尾にそそのかされてますけど。)