「嘘を吐くと閻魔様に舌を引っこ抜かれちゃうよ」
もう随分と昔に よく祖母から聞かされたお話。
今の現世では、きっとそんな話すら知らない人もいるんじゃないかな。
ふとそんな事を思い出して、隣にいる一護君に聞いてみた。
「ねえ、嘘を吐くと舌を抜かれるってしってる?」
そういうと、彼は瞼をぱちくりとさせてしばしこちらを見つめていた。
もしかして、馬鹿なヤツとか思われちゃったかな?。
うう、どうしよう。
一護君のこと、凄く好きなのに。
嫌われたら、嫌だな。
すると、彼はニッコリ笑って僕の瞳を真っ直ぐ見つめて唇を開いた。
「大丈夫!、俺、ウソ吐かないし。
それにさ、ウソって吐くと逆に疲れねぇ?」
なんて、可愛らしく首を傾げながら僕に聞いてきた。
そう。
そうなんだ。
嘘って、吐くと逆に吐いた方が疲れてしまうんだ。
本当にその通りだと思う。
だって、現に僕はいま凄く疲れてる。
−彼を、見てるだけで十分。
それだけで 僕は幸せだ−
なんていつも自分に言い聞かせてるけど。
見てるだけじゃ、駄目なんだ。
ずっと、そばに居て欲しいんだ。
ずっとずっと、僕と一緒に居て欲しいんだ。
「じゃあ、嘘を吐いてる人はどうすれば疲れなくなるとおもう?」
彼ならきっと、本当の答えを導き出してくれると思って
今度は僕が聞き返した。
すると、彼はいとも簡単に僕に答えを出す。
「そんなの簡単じゃん」
“ホントのコト 言えばいいんだよ”
BLEACH:イヅル→一護 やっとイヅル君をお題で描けたぁぁぁぁ!!!。 でも、イヅx一じゃなくイヅ→一(爆)。 *コチラもサイズの都合で横向きにupしてます。 |