「一護、話があるんだ」

「え、俺に?。どうかしたのか?」


話しかけてきたのは護廷一三隊の九番隊副隊長である檜佐木 修兵。
右頬には鋭い傷跡があり、左頬の刺青は
何とも卑猥な数字だ。
そんな男が、暫く振りに訪れた俺の腕を取った。
 
 
「――で?、どうしたんだよ?」

「ちょっと…な。困ったことがある」

「困ったこと?」


そう言って言い淀む修兵の後に続き、夕日で紅く染まった屋敷の中へと入った。
 
 
 
その途端、突然、


右腕を掴まれて、体ごと壁に押しつけられる。
 
 
 
 
 
「―――なッ!?」

「…お前が好きだ」

「へ…?」

「お前が、好きなんだ」
 


 
修兵の言葉が終わると同時に、
紅く照らされた廊下に烏たちの鳴く声が
煩いくらいに響き渡る。
 
そう。
酷く、煩いのに。
 
なぜか、それ以上に自分の鼓動が煩く耳に響く。
 
  
―――ああ。
 
どうか。
  
この煩く鳴き喚く烏の声が途切れませんように。
  
 
俺の鼓動が、
  
目の前の修兵に




聞こえませんように。



BLEACH:修兵x一護

BLEACHのお題、2枚目は修兵x一護でした。
これ、SS描いてる時はイヅルx一護だったんです…。
「お前が好きだ」の台詞も、最初は「君が好きだ」でした(笑)。
でも、絵を描いているうちに何故か修兵さんになってしまいました_| ̄|○ ガクーリ。
真剣に描くと修兵さん難しいのに…。